海外FXで取引をするにあたって気になるのが約定力。実際に金融庁でも
悪質な業者と取引した場合は、約定価格が投資者に不利になるように意図的に調整されるなど、不利益を被るおそれがあります。
引用:金融庁
とリスクが警告されています。
そこで今回は、
- 約定力が高く、信頼できる海外FX業者ランキング
- 約定力の高さを判断するためのポイント
- 海外FXのNDD方式とECN口座の比較
- スリッページを起こしにくい、約定拒否になりにくい商材選び
を解説します。
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そもそも約定力とは?
約定力とは、トレーダーが出した注文がどれだけスムーズかつ正確に市場で執行されるかを指す。
たとえば、約定力が低いFX業者を利用すると
「本当は1ドル120円で取引したかったのに、1ドル125円のときで注文が入ってしまった」
「底値で売り切りたかったのに、注文が通らず再注文になった」
と、実際に金銭的な損失が出たり、思い通りにトレードができないストレスを抱えたりすることに。
約定力の高い業者を使うことでこれらの損失を未然に防ぐことができます。約定力は約定率と約定スピードの2つで判断されます。
約定率
約定率が高いほど、トレーダーの注文が指定した価格で成立しやすくなります。
特に市場が急激に動く場面では、約定率が低いと大きく影響を受けます。
約定率はトレーダーの安心感につながる要素であり、信頼できる業者選びに欠かせません。
約定スピード
約定スピードは、ユーザーが注文してから処理が完了するまでの速さのこと。
約定スピードが速いと価格のズレが発生しにくいため、トレーダーの想定通りの取引が可能です。
特に短期取引では、約定スピードが損益に大きく影響します。
つまり、約定の確実さと迅速さが重要。
約定力が低いとスリッページが発生する
スリッページとは、注文時に指定した価格と、実際に成立した価格のズレを指します。
約定力が低い業者ではこのズレが大きく、また頻繁に発生する可能性があります。
一方で、高い約定力を持つ業者ならばスリッページの発生を最小限に抑え、トレーダーの計画どおりに取引できます。
約定力が低いと、指値注文や成行注文で希望の価格と異なる取引が成立してしまうリスクがあります。
約定力が低いと、思わぬ損失の恐れが。
海外FX業者と国内FX業者の約定力を比較
ここからは、海外FX業者と国内FX業者の約定力について詳しく比較していきます。
海外と国内、それぞれの特徴を理解しましょう。
取引方式を比較
項目 | 海外FX業者 | 国内FX業者 |
---|---|---|
主な取引方式 | NDD方式 (ノンディーリングデスク) | DD方式 (ディーリングデスク) |
取引への介入 | なし | あり |
取引の透明性 | 高い | 低い |
決済スピード | 早い | 遅い |
スプレッド | 広い | 狭い |
海外FX業者はNDD方式、国内FX業者はDD方式が主流となっています。
- NDD方式
FX業者が取引に関与せず、注文は直接市場へと流れる
FX業者の主な利益はスプレッドや手数料 - DD方式
トレーダーの注文を一旦FX業者が受け付ける
FX業者の主な利益はトレーダーの損失
NDD方式の主なメリットは取引の透明性が高い点と決済スピードが早い点です。
透明性の高さによって、約定拒否が起こりにくい方式でもあります。
それに対しデメリットとしては、スプレッドが比較的広い点が挙げられます。
一方、DD方式の主なメリットはスプレッドが狭い傾向にある点。
それに対し、デメリットとして透明性の低さ、決済スピードの遅さが挙げられます。
業者が内部で注文を処理するため、価格操作や約定拒否のリスクもあります。
このように、取引方式による約定力の比較では、海外FX業者の方が約定力があると言えます。
約定拒否のリスクは避けたいですよね。
約定率を比較
業者による約定拒否のリスクは、国内FXの方が高いです。
国内FXと海外FXの取引方式の違いは、業者の運営形態にも差を生んでいます。
国内FX業者の主な利益はトレーダーの損失。
そのため、意図的な約定拒否が発生する可能性があります。
海外FXは手数料とスプレッドを主な利益としているため、約定拒否のリスクは低いです。
約定拒否を避けるなら海外FXがおすすめ。
大口ロットでの取引のしやすさを比較
一般に、国内FX業者よりも海外FX業者の方が、大口ロット取引の割合が高いです。
これは、そもそも国内FXと海外FXでロットの単位が異なるため。
国内FXの1ロット=1万通貨に対し、海外FXでは1ロット=10万通貨。
そのため、最大ロット数にも大きな差が生まれます。
- 国内FX
GMOクリック証券:100ロット(100万通貨)
DMM FX:100ロット(100万通貨) - 海外FX
XMTrading:50ロット(500万通貨)
Exness:200ロット(2,000万通貨)
このように、大口ロットでの取引を多数成立させている海外FX業者は、約定力が高いと言えます。
大口ロットの取引においては、約定力の差により大きな損益が生まれます。
海外FX業者を選ぶことで、大口ロットでも安定した取引ができるでしょう。
大口取引メインなら、海外FXがおすすめ。
約定力が高い海外FX業者
ここからは、約定力が高い海外FX業者を4社紹介していきます。
自分に合った業者を見つけましょう。
XMTrading
XMTradingは初心者から上級者まで幅広いトレーダーに支持されています。
優れた約定率と約定スピードを誇り、安心して利用できる環境が整っています。
特徴
- 最大1000倍のレバレッジ
- ボーナスキャンペーンが充実し、少額資金から始められる
- サーバーの安定性が高く、約定スピードも良好
注意点
- スプレッドがやや広め
- ボーナス条件が厳しい場合がある
XMTradingは、初心者から上級者まで、幅広い取引ニーズに応えてくれます。
初心者や少額資金で始めたい人、ボーナスを活用して取引を進めたい人に最適です。
約定力と魅力的なボーナスで安定の人気。
AXIORY
AXIORYは、低スプレッドと高速約定で、短期取引メインのトレーダーに人気です。
1回の取引にかかるコストを抑えられるため、スキャルピングやEA(自動売買)に適しています。
特徴
- スプレッドが狭く、短期取引やスキャルピングに適している
- EA(自動売買)を活用できる
- 最大2000倍のレバレッジが利用可能
注意点
- ボーナスキャンペーンが年に1、2回程度と少なめ
- レバレッジは口座タイプによって上限が異なる
短期取引がメインで、取引回数が多いトレーダーに特におすすめです。
短期取引に最適な環境です。
IS6FX
IS6FXは初心者から上級者まで安心して取引できる環境が整っています。
約定力の高さだけでなく、日本語サポートが充実している点でも評価されています。
特徴
- サーバー性能が高く、約定が安定している
- 日本語サポートが手厚く、初心者にも使いやすい
- ボーナスキャンペーンが定期的に開催される
注意点
- ボーナス利用には特定の条件がある
- スプレッドが若干広めに設定される場合がある
IS6FXは、サポートと取引環境のいずれにおいても信頼できます。
日本語サポートを重視する初心者や、手厚いサポートとボーナスを活用したいトレーダーに最適です。
高い約定力と安心のサポートで、初心者でも安心。
TitanFX
TitanFXは安定したサーバーと狭いスプレッドが魅力で、プロトレーダーにも選ばれています。
流動性の高い取引環境を提供しており、大口注文でも安定した約定を誇ります。
特徴
- 流動性が高く、大口取引に対応可能
- 高性能な取引プラットフォームを提供
- スプレッドが非常に狭く、取引コストを抑えられる
注意点
- ボーナスやキャンペーンがほとんどない
- 初心者向けのサポートはやや少なめ
TitanFXは、大口取引やスキャルピングを行う上級者〜プロトレーダーに最適です。
性能重視ならTitanFXがおすすめ。
【海外FX版】約定力の判断ポイント7点
ここからは、約定力を判断するための7つのポイントを解説していきます。
約定力
約定力を判断するためには、公式が発表する約定率や実際の利用者のレビューを参考にすることが重要です。
約定率は99.5%以上であれば約定力が高いと言えます。
特に市場が活発になる経済指標発表時や急騰時でもスムーズな取引ができるかを判断材料にしましょう。
- 公表されている約定率(目安:99.5%以上)
- 経済指標発表時などのピークタイムの安定性
- 利用者レビューでの高評価
約定力の高い業者であれば、、急激な価格変動時でも希望価格で約定しやすいです。
約定力を判断する際は、公表データだけでなく利用者の声も参考にしましょう。
市場が活発な状況でも確実な約定がベスト。
約定スピード
約定スピードを確認するには、業者が公表しているデータや実際の利用者の口コミをチェックすることが重要です。
また、「取引量の多い時間帯や経済指標発表時に遅延が発生しないか」も注目すべきポイントです。
- 業者の公式データで、0.1秒未満の約定スピードが保証されている
- サーバー性能が高く、ピークタイムでも遅延が起きない
- 利用者レビューで「ラグが少ない」といった評価がある
約定スピードが0.1秒未満であれば良好とされます。
公式データや利用者の口コミを確認し、安定した業者を選びましょう。
まずは少額取引で確認。
スリッページ
スリッページとは、注文時に指定した価格と、実際に成立した価格のズレを指します。
一般的な許容範囲は0.3pips以下とされていますが、これは取引スタイルや扱う通貨ペアによって異なります。
スキャルピングのような短期取引では特に、狭いスリッページが重要です。
- スキャルピング:0〜0.3pips程度が望ましい
- デイトレード・スイングトレード:3〜10pips程度が適切
- メジャー通貨ペア:0〜5pips程度
- マイナー通貨ペア:5〜10pips程度
- 約定優先の場合:3pips程度が目安
- 取引量が多い銘柄:0〜5pips
- 取引量が少ない銘柄:5〜10pips
適切なスリッページによって、不利な価格での約定を防ぎつつ、取引の安定性を確保できます。
短期取引ではスリッページが命運を分けます。
取引方式
NDD方式を採用している業者は、スリッページや取引拒否のリスクが少なく安心して取引できます。
NDD方式は、業者がトレーダーの注文を直接市場に流す仕組みのため、公平で透明性が高いのが特徴。
一方、DD方式は業者が内部で注文を処理するため、価格操作や約定拒否のリスクがつきまといます。
項目 | NDD方式 (ノンディーリングデスク) | DD方式 (ディーリングデスク) |
---|---|---|
取引への介入 | なし | あり |
取引の透明性 | 高い | 低い |
決済スピード | 早い | 遅い |
スプレッド | 広い | 狭い |
透明性を重視するなら、NDD方式を採用している業者が良いでしょう。
海外FXは、NDD方式が主流。
通貨ペア
USD/JPYやEUR/USDなどの主要通貨ペアは、取引量が多くスプレッドが狭いのが特徴。
流動性の高い主要通貨ペアは、高い約定力を持っています。
特に、スキャルピングを行う場合は約定力の高い主要通貨ペアを中心に取引するのがよいでしょう。
一方、マイナー通貨ペアはスプレッドが広くボラティリティが高いため、約定力は低くなります。
主要通貨ペア
- ユーロ/米ドル(EUR/USD)
- 米ドル/円(USD/JPY)
- 英ポンド/米ドル(GBP/USD)
マイナー通貨ペア
- トルコリラ/円(TRY/JPY)
- 南アフリカランド/円(ZAR/JPY)
- ユーロ/豪ドル(EUR/AUD)
初心者はUSD/JPYやEUR/USDなどの主要通貨ペアから取引を始めるのがおすすめです。
まずは、主要通貨ペアを選びましょう。
サーバー速度
高速なサーバーはをもつ業者は安定した取引環境の基盤となるため、約定力が高くなります。
海外FX業者のサーバー速度は、平均50ms以下であれば十分安定した取引環境と言えるでしょう。
さらに、最速で3~5msなら特に優秀です。
- 平均応答時間が50ms以下の業者
- 最速応答時間が3-5ms程度の業者
- 複数のデータセンターを世界中に配置している業者
サーバー速度は、注文の処理や価格情報の更新速度に直結します。
高速なサーバーほどリアルタイムに近い取引ができるので、スムーズな取引には必須。
サーバーの所在地や性能情報も要チェック。
例えば、TitanFXは平均37ms、最速で3.14ms。
サーバーの優秀さがよく分かります。
プラットフォーム(MT4orMT5)
MT4とMT5は、無料で利用できるFX取引プラットフォームです。
業者ごとに利用できるプラットフォームが異なるので、それぞれ確認しておきましょう。
項目 | MT4 | MT5 |
---|---|---|
対応業者数 | ほぼ対応 | 一部のみ |
リリース年 | 2005年 | 2010年 |
開発状況 | 開発終了 | 開発継続 |
動作速度 | 遅い | 速い |
時間足 | 9種類 | 21種類 |
板情報 | なし | あり |
スマホアプリ | 機能少なめ | 機能多め |
MT4は長年の実績があり、安定性と使いやすさで人気です。
一方、MT5はより多機能で、先物やCFDなど幅広い商品に対応しています。
- 処理速度
- MT4:32ビット対応、標準的な処理速度
- MT5:64ビット対応、より高速な処理が可能
- マルチコア対応
- MT4:非対応
- MT5:対応しており、複数の注文や分析を同時に処理可能
- スリッページの発生
- MT4:スリッページが発生しやすい傾向がある
- MT5:高速処理によりスリッページが少ない
取引スタイルやニーズに合わせて、自分に合ったプラットフォームを選びましょう。
使いたいプラットドームが対応しているか確認。
約定力が高い海外FX業者を使うメリット
ここからは、約定力が高い海外FX業者を使うメリットを紹介していきます。
約定力が高い業者にはメリットがたくさん。
スキャルピング取引を行いやすい
高速で安定した約定は、スキャルピングの成功率を高めます。
スキャルピング取引では短期間で小さな値動きを狙うため、注文が瞬時に約定される環境が求められます。
約定スピードが速く、スリッページが少ない業者を選ぶことで、取引効率を大幅に向上させることが可能です。
- 瞬時に注文が通るため、価格ズレのリスクを軽減
- 短期間での複数注文でもスムーズに取引可能
- スリッページが少なく、正確な価格で約定できる
約定力の高さは、スキャルピングの成功率に直結します。
スキャルピングには、高い約定力が必須。
大口取引が行いやすい
流動性の高い業者は、大量注文でも安定した取引ができます。
大口取引では一度に多額の資金を動かすため、約定拒否や、価格の大幅なズレといったリスクが。
約定力と流動性の高い業者を選ぶことで、大量の注文でも安定した約定が可能になります。
約定力の高い業者では大口注文もスムーズに約定できるため、大口トレーダーに支持されています。
- 大量注文でも希望通りの価格で約定
- 約定拒否、注文の分割やズレのリスクを軽減
- 流動性が高いため、大口取引でも市場への影響が少ない
大口取引を安定して行うには、流動性が高く約定力に優れた業者が最適です。
大口取引では、流動性と約定力が重要。
チャート分析でたてた戦略通りの取引が可能
スムーズな約定は、戦略通りの価格で取引を進めることができます。
チャート分析を基にした取引では、狙った価格で注文を成立させる必要があります。
約定力が高い業者は、希望価格での注文が成立しやすいため、分析結果をそのまま反映したトレードが可能です。
- チャート分析の結果を正確に反映した取引が可能
- 希望価格での注文が成立しやすい
- スリッページが少なく、計画通りの利益を得やすい
チャート分析を活かした取引を成功させるには、約定力の高い業者を選ぶことが重要です。
分析結果をそのまま反映可能。
よくある質問
ここからは、海外FXについてよくある質問に回答していきます。
海外FXの約定力とは?
海外FXの約定力とは、トレーダーの希望通りに取引を成立させる能力のこと。
約定の確実さ、迅速さを合わせて、約定力と言うことができます。
約定力が高い業者では、相場が急変するタイミングでもスムーズに注文が通り、スリッページが発生しにくいのが特徴です。
海外FXの適正ロット数は?
一般的には証拠金の1〜2%程度のリスクに抑えるのが安全。
ただし、適正ロット数は個々のトレーダーの資金量やリスク許容度によって異なります。
海外FXのレバレッジは何倍まで?
最大で1000倍以上の高いレバレッジを提供している業者もありますが、一般的には200~500倍が主流。
高いレバレッジを利用することで少額資金で大きなポジションを持つことができますが、リスクも増大するため注意しましょう。
まとめ
この記事では、海外FX業者の約定力について解説してきました。
- 約定率が高く、約定スピードが速い業者を選ぶ
- スリッページが少なく、取引の安定性が高い環境を重視する
- 自分の取引スタイルに合ったプラットフォーム(MT4/MT5)を選択する
- 流動性の高い業者は、大口取引でも安心
約定力の高い海外FX業者を選び、より良い取引環境で成功を目指しましょう。
アンケート調査へのご協力のお願い
最後までお読みいただきありがとうございました。
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